画面表示をする際、カメラ位置から表示するポリゴンまでの距離をグラフィックボードに応じた精度で計算を行います。この精度はせいぜい短精度かそれ以下の場合が多いです。非常に大きな計算領域を表示しようとする際には、小さな距離の差が桁落ちする場合もあります。
例として、[-65535, 65535]といった大きな領域を一度に表示しようとすると、カメラからの距離が100の粒子と、100.01の粒子は、どちらが手前か計算できなくなる場合があります。このため、任意の大きさの領域で、任意の細かさの構造を正しく表示することは出来ません。
Open GL では、カメラからの距離が[rmin, rmax]の粒子のみを表示することで、この間の距離の差を精度良く計算するという内部処理が行われます。ここで、rminとrmaxの設定を行います。
通常は、シミュレーションの計算範囲(と背景)がすっぽりと入る程度の rmax と、カメラの前の物体があまり視野の邪魔にならない程度の rminを設定しておきます。
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