夜空に横たわる天の川とはなんでしょう。天の川の正体を探り、宇宙の始まりまでさかのぼってコンピュータ・シミュレーションによる銀河の誕生を見てみましょう。
※この映像は、国立天文台と共同研究者であるコニカミノルタプラネタリウム(株)、(株)五藤光学研究所が共同で制作したドーム投影用番組の「天の川銀河」を、平面用に変換した映像です。 これらの番組のドーム投影用映像の優先配給権は、コニカミノルタプラネタリウム、五藤光学研究所が有しています。
夜空に横たわる天の川の正体とはなんでしょう。
天の川は私たちの太陽系を含んだ星の大集団、銀河系を内部から見た姿です。円盤の形をした銀河系を内側からみているので、星の濃い領域が川のように見えているのです。
宇宙には銀河系のような星の大集団、銀河は数多く存在します。その起源を探るコンピュータ・シミュレーション映像を見て見ましょう。
生まれたばかりのときにはほとんど一様だった宇宙は、重力によって物質の濃い部分はますます濃くなっていきます。こうして物質の濃くなった場所で、星が大量に生まれて銀河が生まれてゆきます。参照:宇宙の大規模構造
次に、個々の銀河が誕生していく様子のコンピュータ・シミュレーションを見てみましょう。やはり星の材料となるガスの雲に、重力によって濃淡が生まれています。
小さな星の集団が次々と合体して大きく成長していきます。初期のガスの雲がもっていた回転の勢いによって、星の集団も回転し、遠心力で平たくなっています。
数十億年計算を進めると、円盤状の星の大集団、銀河が形成されました。周りに残っている星の集団との相互作用によって、腕状の構造が発生しています。参照:宇宙の大規模構造
こうした銀河のダイナミックな営みは、今もなお続いているのです。
この映像のシミュレーション部分は主に「宇宙の大規模構造」の映像をさらに再調整して製作されたものと「渦巻銀河の形成ver.3 」を用いています。