Mitaka
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はじめてみよう (チュートリアル)

Mitaka をインストールして、地球から宇宙の果てまでの最新の宇宙像を見てみましょう。

ここでは、インストールしてから宇宙の果てに行くまでの手順を紹介します。
主に、マウスを使った操作を説明しますが、キーボードでの操作もできます。 このページの終わりのほうの「キーボードによる操作」をご覧ください。
操作方法の詳しい説明は付属のマニュアル (mitaka_manual.pdf) をご覧ください。

インストール

ダウンロードした圧縮ファイルを、PC内の適切な場所に展開してください。
インストール手順は特に無いので、この状態ですぐに起動できます。

起動

展開したフォルダ内の mitaka.exe を実行することで Mitaka が起動します。
起動すると、まず天文データの読み込みを行います。 しばらく時間がかかるのでお待ちください。

プラネタリウム・モード

無事に起動すると、地上から見た夜空が表示されます。 この状態を「プラネタリウム・モード」と呼びます。

夜空の星々が表示されます

画面の中で、マウスの左ボタンを押しながらマウスを動かす(ドラッグする)ことで、視点を自由に動かせます。
マウスの右ボタンを押しながら前後にドラッグするか、 ホイール付きマウスの場合にはマウスのホイールを回すと、視野角を変えられます。

時間を進める

では、時間を進めてみましょう。

マウス・カーソルを Mitaka の表示領域の右上隅に持って行ってください。 下の図のような、プラス(+)とマイナス(-)のボタンが表示されます。

時間を進める・戻すボタン
プラス・ボタンを押すと時間が進み、 マイナス・ボタンを押すと時間が戻ります。 ちゃんと星空は日周運動をしてますか?
マウス・カーソルを右上隅から移動すると、 これらのボタンは消えます。

初期状態では、時間の刻み幅は10分に設定されています。 時間の刻み幅を変えるには、 マウス・カーソルを「時間を進める・戻すボタン」の上に持って行き、 右クリックします。 以下のようなポップアップ・メニューが開きます。

時間設定のポップアップ・メニュー
「10秒」から「100年」の中から、変えたい値を選んでください。
なお、このメニューの「時刻の設定」から、 時刻を直接指定することもできます。

宇宙へ

三鷹を離れて宇宙へ飛び出しましょう。

メニュー・バーから「離陸・着陸」を選ぶか、マウスのホイールを押すと、離陸・着陸ができます。

夜空をバックに、地球が表示されたでしょうか。
この状態では、三鷹の上空にいて、地球のほうを見ていますが、 夜に離陸したので、地球の夜の側を見ていることになります。真っ暗ですね。

星空をバックに地球が表示されましたか?
この状態を「宇宙空間モード」と呼びます。
宇宙空間モードでは、 マウスの左ドラッグで、 注目している天体(ターゲット)を中心に固定したまま視点の位置を変えられます。
また、惑星がターゲットの場合には、 地表の点をダブルクリックすることで、その地点の上空に移動できます。
マウスの左ドラッグで、地球の昼の側に移動してみましょう。
地球の昼の側に移動しました
マウスの右ドラッグ(前後)かホイールで、ズームイン・ズームアウトができます。 ズームインして、地球に近づいてみてください。 十分近づくと、 地表に緑色の十字ポインタが表示されます。
地表ポインタ
ここで、離陸と同様に、 メニュー・バーから「離陸・着陸」を選ぶか、ホイールを押すことで、 今度はその場所に着陸することができます。
着陸してみましょう。 昼の側に着陸したので、 青空が見えているはずです。 このまま時間を進めれば、 その場所での星空も見ることができます。
それでは、もう一度離陸をして、宇宙に出てください。

宇宙空間モードでも、プラネタリウム・モードと同様に、時間を進めたり戻したりすることができます。
プラス・ボタンを押して、時間を進めてみてください。
地球が自転するようすがわかりますね。

太陽系探訪

次に、太陽系の中を色々見てまわりましょう。

マウスの右ドラッグをするかホイールを回して、 地球からどんどん離れていきましょう。 地球は小さくなって、星しか表示されなくなりました。
地球の大きさに比べて、それだけ太陽系がとても広いということが分かります
さらにずっとずっと地球から離れると、やがて惑星の軌道や、小惑星が見えてきます。

あれ?星空しか見えなくなったよ? 惑星の軌道と小惑星が表示されました

表示されている青い線が惑星の軌道を表し、 薄い緑色の縁は、太陽からの距離を表しています。 これを、スケール線と呼びます。
このスケール線によって、 現在表示されているものが、どれぐらいの大きさなのかを知ることができます。 スケール線で使われる単位は次の2つです。

単位説明
天文単位 地球と太陽の間の平均距離。
1天文単位は、約1億5千万 km。
光年 光が1年間で進むことができる距離。
1光年は、約9兆5千億 km(6万3千天文単位)。

これまでは、地球を中心に置いて見てきましたが、 太陽系のほかの惑星も見てみましょう。
まず火星を見てみることにします。 メニュー・バーから「ターゲット」-「太陽系」-「火星」を選択します。
続けて「ターゲット」-「ターゲット付近に移動」を選択してください。
今度は、画面中央に火星が表示され、火星にズームイン・ズームアウト、着陸ができるようになります。

火星をターゲットにしました

同様の操作で、太陽系の他の惑星をターゲットにすることができます。
土星や木星も試してみてください。
太陽系外の天体も、同様にターゲットにできますが、 ここでは先に進みましょう。

再びズームアウトを続けましょう。
小惑星帯の外側に木星があり、 その外側の10天文単位ぐらいの所に土星があるのがわかります。
軌道のスケールに比べると、惑星の大きさは非常に小さいので、 惑星の名前は表示されますが、形は見えません。
これでは寂しいという場合には、メニューから 「表示」-「惑星・月」-「拡大率」を設定して、惑星を大きく表示してみましょう。

宇宙の果てを目指して

それでは、宇宙の果てを目指しましょう。
マウスの右ドラッグかホイールを使って、どんどん遠くへ向かいます。
太陽系の惑星が見えなくなるほど遠くへ来ると、やがてほうき星のふるさとである「オールトの雲」が見えてきます。
ここから先は、恒星の世界です。
スケール線の単位も、天文単位から光年へと変わります。
ここで表示されるのは、天文観測衛星「Hipparcos」が位置を測定した星々です。 ある程度正確な位置が得られている約3000光年の範囲内の星を表示しています。

太陽近傍の星々を表示しています

さらに遠くまで来ると、銀河系の姿が見えてきます。
これは、様々な観測と理論によって作られた銀河系の想像図(モデル)です。

銀河系モデルを表示しています

銀河系のモデルは100万近い点を使って表現されています。 そのため、処理が重い部分になっています。 もし、時間がかかりすぎるようなら、 メニュー・バーの「ターゲット」-「銀河系外天体」-「銀河系全景」を選択してください。 銀河系の少し外側の位置までジャンプします。

銀河系も小さくなって見えなくなる距離まで来ると、そこはもう銀河団の世界です。
ここまで来ると、表示されている1点1点は、星ではなくて銀河を表しています。

銀河系の近くの銀河の分布

さらにズームアウトをしていくと、 数十億光年にまで達する、最新の SDSS の観測結果を見ることができます。

宇宙の大規模構造

銀河が扇形に分布しているように見えますが、 これは現在までに観測が行われたのが、この領域の中だけだからです。 実際には宇宙全体にわたって銀河が分布しています。
扇形の中の銀河の分布をよく見てください。 銀河の濃く集まっているところとほとんど存在していないところがあるのが分かりますね。 これは「宇宙の大規模構造」と呼ばれています。

我々の観測できる宇宙の限界まできました

とうとう137億光年先まで来ました。
宇宙の年齢は137億年と考えられているので、 私たちの知ることのできる宇宙はここまでです。

最後に三鷹まで戻りましょう。
そのまま逆に操作して、三鷹を目指しても良いですし、 メニューから「離陸・着陸」-「三鷹に着陸」を選んで 一気に137億光年を戻って三鷹に着陸することもできます。

マウスによる操作

最後に、マウスによる操作をまとめておきましょう。

マウス操作内容
左ドラッグ視点を移動します
右ドラッグ(前後)またはホイールの回転ズームイン・ズームアウト(宇宙空間モード)、視野角の変更(プラネタリウム・モード)
左ダブルクリック惑星表面の指定した位置の上空に移動します
画面右上のプラスボタンをクリック時間を進めます
画面右上のマイナスボタンをクリック時間を戻します
画面右上で右クリック時間設定のポップアップ・メニューを表示する
ホイールを押す離陸・着陸をします

キーボードによる操作

Mitaka の操作は、キーボードでもできます。 主な操作キーは以下のとおりです。

キー内容
矢印キー(↑↓←→)視点を移動します
1 + 矢印キー旋回します(宇宙空間モードのみ)
PAGE UPズームイン
PAGE DOWNズームアウト
4時間を進めます
3時間を戻します
Z + 4時間刻みを長くします(最大100年)
Z + 3時間刻みを短くします(最小10秒)
S離陸・着陸をします
Xメニューを開く (メニュー・バーではなく、スクリーン上に表示されるメニューです)
Aラベルの表示・非表示
F1キーボード操作のヘルプを表示

お疲れ様でした

以上で Mitaka の基本的な操作は覚えたことになります。
他にもこのチュートリアルで書かれていない機能はいっぱいあります。
付属の PDF マニュアルを読んで、いろいろ試してみてください。