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■ Pov-Ray との連携
■ メニューから「レンダリング設定」で、Pov-Rayでのレンダリング用の設定の画面を呼び出せます。
■ Pov-Rayでの連携機能は、「作業フォルダ」 で設定した作業用フォルダに Pov-Ray 用ファイル(*.pov, *.ini)を出力し、 「実行パス」 で設定したパスで Pov-Ray を呼び出して、これらのファイルのレンダリングを実行することで実現しています。
(カメラ位置は左上のビューのカメラになります)
Export だけだと、Pov-Ray用のファイルを出力するだけになります。PovRayの実行を自分でするので手間は増えますが、バッチを組んだりなど自由度が高くなります。
アニメーションは連番のPov-Rayファイルを出力することで実装しています。
■ 以下レンダリング用のパラメータです。詳しい詳細はPovRayのHelpなどを参照してください。
■ ボリュームレンダリングの精度の設定です。
Intervalはおそらく1のまま変えなくても良いようです。
人工的な縞が見えなくなる程度にSampleの値を(レンダリング速度とバランスをとりながら)上げていきます。
■ 等値面の計算精度などの設定です。
Pov-Rayでレンダリング時に等値面を計算させる以外に、エクスポートしたPov-Ray用のMesh2形式のデータを利用することが出来ます(v.0.635時点ではファイル名はデフォルトのもの固定)。
フライスルーなどで何度も等値面の計算をするのが無駄な場合などに使います。
(.povファイルの中に等値面情報を埋め込む機能は未実装)
■ ラジオシティの設定です。
凹んだ部分など、環境光の入りづらい部分が自然に暗くなるなど、質感が向上します。
計算は基本的に重く、パラメータの調整が難しいので、ここぞという場面で使います。
■ ラジオシティは「予備計算のみ」でも一通り機能はします。フルに計算をするとより正確になりますが、その分精度が悪いと不自然になるため、パラメータをより高精度に(つまり計算を重く)する必要があります。
■ フォトンマップの設定です。
ガラスのような、半透明で1以外の屈折率を持った物質によって、レンズのように光が集まったりする効果を計算します。
これも計算は基本的に重く、パラメータの調整が難しいので、ここぞという場面で使います。
■ 焦点ぼかしの設定です。
手前や奥にある物体をぼかします。可視化には不必要かと思いきや、立体的な距離の情報を得ることができるので、物によっては見た目以外にも有用です。
これも計算は基本的に重いので、ここぞという場面で使います。
■ 背景の設定です。
宇宙の背景には宇宙空間用のパッケージ(GALAXY.INC)をインストールする必要があります。現状ではインストール先は、PovRayの標準インクルードパス/galaxy/ 以下にパッケージがコピーしてあることを前提にしています。(パスの設定など未実装)
また、雲の多層レンダリングは、平行光線など雲の上から照らす光源がないと黒い雲になります。
■ 出力フォーマットの設定です。
Pov-Ray の Ver 3.7 から OpenEXR と HDR でハイダイナミックレンジの出力できるようになっています。
こうしたフォーマットは、(255, 255, 255) 以上の明るさなども情報として持っているので、対応するソフトなどで後処理としてグレアなどをかけるのに使うと、キラキラした表現などができます。
JPEGの圧縮率は、プレビュー画面の出力用の圧縮率を使用するようにしています。
■ Advanced 設定です。
□ PovRay 3.6 と 3.7 で微妙に文法が違うところもあるので(iniファイル周りとか…)利用するバージョンを設定します。
残念ながら、バージョン違いだとエラーが発生してしまう…
□ Gamma(Disp,File) PovRay 3.7 用の Display_Gamma、File_Gamma の設定です。
これを設定しないと、3.7のレンダリングと3.6とで明るさが変ってしまう…
さらに、見るソフトがガンマ補正に対応しているかどうかで、png出力 の色味が変ります。結構ややこしい…
□ Bounding Method: 内部計算の方法です。どちらが速いかはシーンと状況に依存するので、違いがでるなら速いほうを選びます。
□ max_trace_level: 半透明なものを光が何回透過するまで計算するかです。小さくすると軽くなります(やりすぎると絵が壊れます)。半透明な等値面などを使っている場合に影響します。
□ アンチエイリアス(AA)処理の閾値: 小さいほど高品質で重くなります。
□ アンチエイリアス(AA)処理の精度: 大きいほど高品質で重くなります。
□ 終了後に: Pov-Ray でのレンダリングに使った .pov ファイルや.ini ファイルを終了後削除することができます。
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