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2024年度日本天文学会天文教育普及賞

2025年3月17日 Mitaka

4次元デジタル宇宙ビューワー “Mitaka” で表示した太陽系(Credit: 加藤恒彦,4D2U Project, NAOJ)

国立天文台で4次元デジタル宇宙(4D2U)プロジェクトに従事し、天文シミュレーションプロジェクト特任専門員を務めた加藤恒彦(かとう つねひこ)立教大学特任教授(国立天文台天文シミュレーションプロジェクト特別客員研究員)が、2024年度日本天文学会天文教育普及賞を受賞しました。受賞の対象となった活動は「4次元デジタル宇宙ビューワーMitakaの開発」です。天文教育普及賞は、天文学の教育や普及活動を称賛し奨励するために設けられたものです。

「Mitaka」は、最新の観測データや理論モデルを用いて、太陽系から天の川銀河、宇宙の大規模構造に至る宇宙の階層構造を、仮想的・視覚的に体験できるビューワーです。国立天文台三鷹キャンパスの4D2Uドームシアターの一般公開では、このMitakaを用いた宇宙映像を立体視で体験できるようになっています。また、無償配布されていることから、国内外の多くの科学館・プラネタリウムをはじめ、学校教育現場でも広く活用され、天文学の教育・普及に、そして天文学への関心を高めることに、多大な貢献を果たしています。

今回の受賞について、加藤氏は「このたびは栄えある賞をいただき大変光栄に思っております。本賞を受賞できましたのも、教育・普及の現場や個人利用など様々な場面でMitakaをご活用いただいた皆様のおかげと考えております。心より感謝申し上げます。Mitakaが天文や宇宙への興味を喚起し、より深く学ぶきっかけとなれば、開発者として何よりの喜びです。今後もぜひご活用いただけると幸いです。」と喜びを述べています。

関連リンク
2024 年度日本天文学会各賞について(PDF)
2024 年度日本天文学会各賞受賞理由(PDF)
4次元デジタル宇宙ビューワー “Mitaka”