私たちが日常生活で歩き回る距離は、せいぜい数km、つまり数千m程度でしょう。私たちの知ることのできる宇宙の大きさは、1026m、つまり1の後ろに0が26個つながる数値以上あります。
地球を飛び出し、この広大な宇宙のスケールを見る旅に出ましょう。
※この映像は、国立天文台と共同研究者であるコニカミノルタプラネタリウム(株)、(株)五藤光学研究所が共同で制作したドーム投影用番組の「コズミック・ビュー」を、平面用に変換した映像です。これらの番組のドーム投影用映像の優先配給権は、コニカミノルタプラネタリウム、五藤光学研究所が有しています。
東京の三鷹市上空から旅はスタートします。市街地の主だった地形などは104m = 10kmほどのスケールになります。
数字の10kmは、枠線が中心から10kmずつ離れていることをあらわしているため、立方体の一辺は20kmになります。
地球全体は、距離107m = 1万kmの枠の中にすっぽり納まります。(地球の半径は約6千500kmです)
距離1011m = 1億kmの枠の中には、金星や火星の軌道が一部かかっています。太陽系でもっとも遠い惑星である海王星の軌道は、1013m = 100億kmの枠に収まります。
宇宙望遠鏡を使って直接星の地図が作られているのは、数1019m = 数千京(けい)km程の領域です。これより先の銀河系内の星々の分布は、間接的にわかっている大雑把な姿になります。
星座の星々の世界を抜けて、私たちの太陽系のある銀河系の見えるスケールまできました。銀河系は、数1020m=数垓(がい)kmほどの大きさです。
銀河団の連なりである、宇宙の大規模構造が見えるスケールは、数1025m = 数十■(じょ)kmのスケールです。観測のすんだ領域だけを表示しているために扇状に見えますが、実際にはこのような構造が宇宙全体に広がっています。(■は禾へんに予)
この映像は主にMitakaの出力を用いて製作されたものです。