宇宙空間モードでは、地球から宇宙の大規模構造までを自由自在に移動し、宇宙の様々な天体や構造を見ることができます。これまでの天文学で得られてきた様々な観測データや理論的なモデルを使用しています。
地球の大気の散乱光や海面の反射光などを見ることができます。また、都市の明かりを強調表示することもできます。
太陽系の8つの惑星と冥王星、主な衛星を表示できます。
日食時に月が地球に落とす影、月食時に地球が月に落とす影、木星の四大衛星(イオ、エウロパ、ガニメデ、カリスト)が木星に落とす影、そして、衛星タイタンが土星に落とす影を見ることができます。また、土星がその環に落とす影や、環が土星に落とす影も再現して見る事ができます。
地球、月、火星、水星は地形・地名を表示することができます。地形の強調率は、1倍から20倍までリアルタイムに変更可能です。
地球惑星や衛星の地表に近づいたときは「地表探査モード」に切り替わり、地形を見ながら地表を飛び回ることができます。
地表探査モードイトカワについてはその3Dモデルを見ることができます。また、環を持つ小惑星カリクローも見ることができます。
惑星探査機を見たり、軌道を追ったりすることができます。
Hipparcos 衛星により調べられた、近傍(3000光年以内)の星の分布を見ることができます。
また、連星系や系外惑星を持つ星などをマークして表示することもできます。
観測から直接的にすべての星の位置を決めることができない銀河系や球状星団は、理論に基づいて生成されたモデルを使って表示します。
銀河系の中心部には太陽の約400万倍の質量を持つ巨大ブラックホール(いて座A*)が存在していると考えられています。このブラックホールの周りを回っている複数の恒星の運動が観測されていて、Mitakaでも時間を進めることでこの恒星系の運動を再現して見る事ができます。また、この巨大ブラックホールによる時空の歪みによって生じる重力レンズ効果をシミュレートして見ることもできます。
宇宙全体に広がる銀河の分布を見ることができます。最大スケールでは宇宙マイクロ波背景放射のマップが表示されます。 近傍の銀河(約1億光年以内)はTullyによるNearby Galaxies Catalogueを使用し、遠方の銀河についてはSloan Digital Sky Survey(SDSS)のData Release 7のデータを使用しています。 宇宙マイクロ波背景放射のマップには Planck の観測データを使用しています。