Q) なぜ4次元という名前がついているのでしょう?
A) 立体映像を投影しているので、写っているものは3次元ですね。しかし、その内容の多くは天体現象の時間進化を見ています。また、時間を進めたり戻したりできるものもあります。つまりある一瞬の3次元の情報ではなく、それが時間によって変化してゆく様子を見ることになるわけです。そのため、時間のぶんだけ1つ次元を増やして、4次元と名前をつけたのです。 決して怪しい意味でつけた名前ではありません。
Q) プロジェクトの成果を利用したいのですが?
A) 2005年2月1日に公開を開始しました。今後も順次コンテンツをアップロードしていく予定です。ご利用に当たっては利用規定をご覧ください。
Q) どうしてメガネをつけて見ると、映像が立体的に見えるのでしょう?
A) 人はどうやって二つの目で見た周りの世界を、立体的に認識しているのでしょうか。実は、右目と左目の位置が少しだけ違うことから、人は右目と左目では少しだけ違った風景を見ています。ずっと遠くのものは、右目でみても左目でみてもほとんど違いはありませんが、目の前のものは右目と左目で大きくずれて見えます。この違いを利用して、人の脳は目に映っているものが近くにあるのか、遠くにあるのかを判断しているのです。
ここのシステムでは、そのことを利用して立体視を実現しています。ある場所にいるとしたら、右目から見えるであろう風景と、左目から見えるであろう風景をあらかじめ計算して、別々にスクリーンの上に投影することで、実際にその場所にいるときに見るであろう光景を立体的に再現しているのです。
もちろんそれだけでは、右目で見るべき映像を左目が見たり、その逆になったりして、うまく立体には見えません。実は、このシステムでは右目用と左目用で、少しだけ性質の違う光を使って映像を投影しています。このメガネは、右目で見るべき映像は右目にだけ通してやり、左目で見るべき映像は左目にだけ通してやるという働きをします。このメガネを通してみることで、右目と左目に少しだけ違った風景が写るようになり、それを私たちの脳が立体だと解釈しているのです。
Q) なぜ巨大衝突説は他の説より有力だと考えられているのですか?
A) 月の特徴の一つとして、月はほとんどが岩石で出来ていて、鉄の中心核が無い(または非常に小さい)という点があります。地球と同じ材料(微惑星)から月を作ろうとすると、どうしても地球と同じだけの鉄が月に存在することになってしまいます。ある程度大きな原始惑星が出来上がっていると、鉄は中心に集まって表面付近は岩石だけになります。このような天体が原始地球に斜めにぶつかったとすると、表面近くの物質だけが剥ぎ取られて月の材料となるために、月がほとんど岩石で出来ていることを説明することができます。
月のこの特徴を説明するために、地球が非常に速く自転して表面の岩石部分がちぎれて月になったという説もあります。しかし、この説では地球の一部がちぎれるために必要な回転速度が大きすぎて、現在の地球の回転速度や月の公転速度と矛盾することがわかっています。
月の起源にはいまだに謎が多いのですが、巨大衝突説はもっとも矛盾の少ない有力な説とされています。
Q) 完成した月は粒つぶなのですか?
A) このコンテンツでは、月の材料となる物質を沢山の粒で表現して、コンピューターで計算をしています。その結果をそのまま映像にしているので、月が沢山の粒からできているように見えます。実際には、月ができたときには、材料となる物質は合体して一つの大きな塊になっているはずです。