Q) 「mitaka.exe」のファイルがありません
A) Windowsのエクスプローラの設定で「登録されている拡張子は表示しない」の設定がオンになっていると、実際のファイル名が「mitaka.exe」でも「mitaka」と表示されます。Mitakaを起動するには、銀河のアイコンのファイル(もしくは「種類」が「アプリケーション」のファイル)をダブルクリックしてください。「登録されている拡張子は表示しない」設定をオフにすれば、拡張子まで含めて「mitaka.exe」と表示されるようになります。
Q) Mitakaの設定方法を教えてください
A) Mitakaの全般的な設定は、mitaka.iniファイルに記述されています。このファイルの内容を書き換えることで、Mitakaの設定を変えることができます。このファイルは、普通のテキストファイルなので、編集をするには「メモ帳」などのテキストエディタを使用してください。設定方法の詳細は、付属のPDFマニュアルをご覧ください。
Q) 起動できません
A) まず、ZIPファイルの中身が階層構造も含めてすべて正常に展開されているかご確認ください。
ファイルに問題が無い場合、もし32ビット版WindowsやWindows XPをお使いの場合は、mitaka.exeではなくmitaka32_VC.exeを起動してください。
上記で解決しない場合、グラフィック用のメモリが不足している可能性があります。mitaka.iniファイルの中の、[Performance]セクションのTextureReductionの値を設定すれば、テクスチャの解像度を落として、使用するグラフィック用メモリの量を減らすことができます。試してみてください。
この設定をするには、mitaka.iniファイル内の[Performance]セクション以下の行
TextureReduction = 1
を、例えば次のように書き換えてください。
TextureReduction = 2
テクスチャの画像サイズは、ここで設定した値で割ったサイズに縮小されます。この例では、縦・横半分の大きさのテクスチャとして読み込まれます。
Q) 32ビット版のWindowsとMitaka(mitaka32_VC.exe)使用時に地形データを入れると起動しません/正常に動作しません
A) アプリケーションで使用できるメモリ上限(2GB)に達してしまうため、すべての地形データを同時に使用することはできません。使用する地形データを減らしてください。
※ Windowsのシステムファイルのboot.iniで「3GBスイッチ」を有効にすると、アプリケーションで使用できるメモリを3GBまで増やすことができます。これにより正常に動作する場合があります。ただし、このファイルの編集を適切に行わないと、場合によりシステムが起動しなくなる場合もありますので、十分に理解をした方が自己責任においてお試しください。
Q) 動作を軽くするには、どうすればいいですか?
A) テクスチャの解像度を落とす(上の回答を参照)、天の川の表示をしない、星の表示を暗くする、などをPDFマニュアルを参考にして 試してみてください。また、地球や火星が見えている状態では、大気の表示を切ることでも、速度は向上します。SDSS の銀河の表示が遅い場合は、mitaka.iniファイルの [Performance] セクションのDistantGalaxyThinningを1以上の値に設定してみてください。
Q) ノートPCで使いたいのですが
A) バージョン 1.2.0以降の使用をお奨めします。また、mitaka.iniファイルの[Performance]セクションで
TextureReduction = 2
DistantGalaxyThinning = 6
などとしてみてください。参考までに、Pentium M(1.2 GHz)搭載のノートPC(Windows XP、グラフィックアクセラレータはチップセット内蔵Intel 82852/82855 GM/GME)の場合、バージョン1.0.1で上記の設定をすることで、全体的に7-10 fps程度で動作します(銀河系付近のみ4 fps程度)。
Q) 設定ファイルを記述しても反映されません
A) Windowsのエクスプローラの設定で「登録されている拡張子は表示しない」の設定がオンになっていると、表示上のファイル名と実際のファイル名が異なる場合があります。例えば、新規に”servers.dat”の設定ファイルをテキストエディタで作成した場合、表示上のファイル名が”servers.dat”でも実際には”servers.dat.txt”となっている場合があります。「登録されている拡張子は表示しない」の設定をオフにしてからファイル名を修正するなどしてください。
(設定をオフにするやりかたは、「Q) 「mitaka.exe」のファイルがありません」の項を参照。)
Q) 任意サイズで画像を保存する機能が使えないようです
A) この機能にはOpenGLのフレームバッファオブジェクト(FBO)という機能を使用します。この機能に対応していないコンピュータではメニュー項目がグレーになり、使用できません。
Q) 実行ファイルのmitaka.exeとmitaka32_VC.exeの違いは何ですか?
A) 実行ファイルの生成に使用したコンパイラと64ビット版、32ビット版の違いです。mitaka.exeはIntel製のコンパイラでコンパイルした64ビット版のMitakaです。mitaka32_VC.exeはMicrosoft製のコンパイラでコンパイルした32ビット版のMitakaで、32ビット版Windowsでも実行できます。多くの場合、mitaka.exeのほうが高速に動作しますので、通常はこちらをご使用ください。mitaka.exeがうまく動作しない場合などにmitaka32_VC.exeを使用してみてください。
Q) ズームイン・ズームアウト時のマウスの右ドラッグの方向を反転したいのですが
A) mitaka.iniファイルの[Mouse]セクションのZoomReverseの値を1に設定してください。
Q) 三鷹以外の場所からの星空が見られますか?
A) 見られます。一度、離陸をして宇宙空間モードに移動してから、星空を見たい地点に着陸してください。プラネタリウム・モードで見える空は、その場所からの空になります。
Q) 最初にいる場所の位置と地名を変えるにはどうすればいいですか?
A) programsサブフォルダの中のlocation.datというテキストファイルを編集してください。(v1.4.0からlocation.datのファイルの場所が変わりました。)キー「LONGITUDE」には東経、キー「LATITUDE」には北緯をそれぞれ設定し、キー「NAME」にはその地名を設定します。設定方法の詳細は、PDFマニュアルの5.7節をご覧ください。
なお、LonとLatは、度を単位として設定します。度・分(角)・秒(角)の表記からは、1分角が1/60度、1秒角は1/3600度であることを使用して換算してください。
Q) 「Failed to create texture」というエラーメッセージが出て起動できません
A) VR対応のノートPCを使用しているのにこのエラーが出る場合、実行時にCPU内蔵のGPUが使われているかもしれません。物理的なスイッチやユーティリティソフトで外部GPU(ディスクリートGPU)を常に使用する設定にして 起動してみてください。
Q) なぜ”Mitaka”という名前が付いているのですか?
A) 国立天文台の本部(三鷹キャンパス)が、東京都三鷹市にあることに関係して、この名前が付けられました。
Q) Mac 版の予定はありますか?
A) 検討中です。
なおParallels Desktop 15上で動作することが報告されています。
Q) Mac + Parallels Desktop 16で近傍銀河などの画像の色が反転します
Parallels Desktop 16で発生する現象のようです。Parallels Desktop 15の使用をおすすめします。