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図:TMT

Thirty Meter Telescope

Thirty Meter Telescope(=30メートル望遠鏡; 略称 TMT)は、2024年の稼働開始を目標にして建設計画を進めている、口径30メートルの光学赤外線・次世代超大型天体望遠鏡です。TMTは日本・米国・カナダ・インド等の国際協力により建設することを目指しており、国立天文台TMTプロジェクトでは、国際協力によるTMTの実現に向けた活動を行っています。

TMTの建設地はハワイ島にあるマウナケア山に決定され、2024年の始動を目指して建設開始に向けた準備が進められています。本映像では完成後のTMTとマウナケア山頂および各国の望遠鏡群を3DCGで描いています。

シーン解説
図1

映像のタイトル部分。TMTの主鏡を覗き込むカットです。主鏡は492枚におよぶ6角形の鏡から構成され、その口径はTMTの名が示す通り30メートルとなります。これにより、光を集める能力でTMT は従来の望遠鏡を10倍以上凌駕し、天体の性質を調べるのに不可欠な分光観測などにおいて圧倒的な力を発揮します。

図2

TMT建設予定地であるハワイ島のマウナケア山頂へ向けて、宇宙空間から飛び込んで行きます。

図3

完成予想図です。背後にはすばる望遠鏡も見えています。TMTのドームはすばる望遠鏡と同様に銀色となる予定です。銀色のドームは周辺の景色を映しこむため、マウナケア山頂の景観を守ることが出来ます。

図4

マウナケア山頂の望遠鏡群のカットです。一番右に見えているのがTMTの建設地です。

図5

TMT内部からのカットです。TMTのドームの開閉機構は既存のものとはかなり異なっています。

図6

30メートルに及ぶ口径と、地球の大気によって乱された天体の像を補正する補償光学と呼ばれる技術によって、圧倒的な高解像度と高感度が得られます。
太陽系外惑星に生命は存在しうるのか?宇宙の最遠方にある銀河の正体は?宇宙初代に生まれた大質量星の正体は?
TMTによって様々な謎が解明され、天文学が大きく進展することが期待されています。

図7

Thirty Meter Telescope アナグリフ立体版。
RC(赤・シアン)フィルタを使った立体視用の色眼鏡を使うと、立体映像を楽しむことができます。

Thirty Meter Telescope の基本データ
基本データ492枚の複合鏡から成る口径30メートルの望遠鏡
日本・米国・カナダ・インド等の国際協力プロジェクト
2024年稼働開始予定
ハワイ島マウナケア山頂(標高4200m)に建設予定
参考国立天文台TMTプロジェクト
Thirty Meter Telescope(TMT) Headquarters
映像化詳細

本映像は、設計図に従ってTMT Project が制作したTMTモデルを基に、作成されました。 ハワイ・マウナケア山頂の地形データはアメリカ地質調査所(USGS)から提供していただき、TMT以外の望遠鏡群は数々の写真からモデルを起こしています。
TMTの構造や観測の仕組みなどのCGはThirty Meter Telescope(TMT) Headquartersに多数公開されていますが、本映像ではマウナケア山頂の全体像を提示することを心がけています。
映像はFull HDサイズで作成し、立体上映も可能なように立体視版も用意してあります。

映像クレジット

3DCG:中山弘敬
TMT基本モデル提供:TMT Project
マウナケア山頂地形データ:アメリカ地質調査所 (USGS)
地球テクスチャデータ:アメリカ航空宇宙局(NASA)

リリース情報

2024.5 ウェブページの解説を若干修正
2015.12 ウェブページの解説を若干修正
2010.9 バージョン1.0 公開

個人や学校教育での利用は自由です。クレジットの明記をお願いします。
博物館等での展示・上映および、映像番組・出版物などでの利用は事前の申請が必要です。
詳しくは利用規程をご覧ください。

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